韓国の政治体制
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韓国では１９４８年７月１７日に大韓民国最初の憲法が制定されて以降、現在まで９回の憲法改正が行われている。現在の韓国の政治体制は、現憲法が１９８７年１０月２９日に施行されてからのものである。１９８７年の改正では、それまでと比較すると大統領の権力が縮小され（非常措置権発動に制約）、より民主的な国家となるように政治体制が改正された。
韓国には国家元首である大統領がいる。大統領は国民の直接選挙で選ばれ、憲法や法律違反で弾劾される以外は、議会から責任を問われることはない。
韓国の行政は、大統領を議長とした国務会議が中心。大統領は国務総理（首相）を議会の同意を得て任命し、さらに国務総理の提案によって１５〜３０人の国務委員（大臣）を任命する。日本でいうところの閣議は、大統領を議長に、国務総理を副議長として行われるが、ここで決まったことによって大統領は拘束されるわけではない。また、国務総理と国務委員は国会議員との兼職が許されている。要するに、逆に言えば国会議員である必要はなく、また国会から解任決議を受けても、大統領はそれに拘束されない。このように国務会議はあくまで大統領を補佐する諮問機関的な役割を持っていると言える。この他、大統領は、監査院、国家情報院、中央人事委員会といった組織も持っている。
韓国の議会は一院制で、任期は４年で解散はない。議席は日本の衆議院と同じく小選挙区比例代表並立制で選ばれる。韓国の議会は大統領を弾劾することができる。
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