産業カウンセラーの難易度
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産業カウンセラー試験とは(社)日本産業カウンセラー協会が主催し、カウンセリングに必要な学識と技能、経験などを評価するための試験である。この試験に合格すると産業カウンセラーの資格が取得できる。2003年度までは初級、中級、上級の3区分で資格試験が行われていたが、試験規程の変更により、それらの呼称も変更された。2004年度からは産業カウンセラー(旧初級)とシニア産業カウンセラー(旧中級)となっている。
産業カウンセラーの資格試験には受験資格があり、心理学を専攻した学士や4年以上の実務経験者、協会の認定する養成講座を修了した者などは産業カウンセラーの資格試験を受験する資格がある。
産業カウンセラーの資格試験の受験料は3万1500円、シニア産業カウンセラーの場合は4万2000円となっている。
産業カウンセラーの試験問題は学科試験と実技試験に分かれている。試験の問題内容は次の通り。
*学科試験
・産業カウンセリング概論
・カウンセリングの原理および技法
・パーソナリティ理論
・職場のメンタルヘルス
・事例検討
*実技試験(ロールプレイング、口述試験)
・産業カウンセラーとしての基本的態度
・技法の適切な活用
・自己理解的側面
・社会的貢献への姿勢及び認識
産業カウンセラー試験では、学科試験あるいは実技試験のいずれか一方に合格した場合は、試験が実施された年度の翌年度及び翌々年度の二回に限り合格した一方の試験は免除となる。
産業カウンセラーの難易度だが、2004年度に実施された産業カウンセラー試験の合格率は67.1%、シニア産業カウンセラーの合格率は28.0%と、難易度はそれほど高くはない。
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